このように現在の少女漫画の礎を築いた方々が過ごした地なのですから、練馬区で「大泉サロン」を整備し、少女漫画図書館のようなものができればと願っています。
あの日の「懐かしい」は生きる糧になるのだから…。


昨年、知人の娘さんのバレエの発表会を観る機会に恵まれました。幼少期にバレエを習っていた為、ある漫画が鮮明に思い起こされました。牧美也子先生作「マキの口笛」です。1960年代は、発表会の衣装は各々の母親が縫うというゆったりした時代でした。そんな当時の少女に多大な影響を与えたバレエ漫画が、親から子へと受け継がれ現在のバレエ人気に繋がってきたのでしょう。
少女漫画といえば、練馬区大泉に女性版トキワ荘「大泉サロン」がありました。昭和24年組といわれる萩尾望都先生(代表作:ポーの一族、紫綬褒章受章)と竹宮惠子先生(代表作:地球へ…、紫綬褒章受章)がサロンで漫画を描かれていました。同じく24年組の大島弓子先生の代表作:綿の国星のアニメ映画化は私の青春の1ページ。フィルムは富士見台の虫プロに所属しています。
1960年代のバレエ団
このように現在の少女漫画の礎を築いた方々が過ごした地なのですから、練馬区で「大泉サロン」を整備し、少女漫画図書館のようなものができればと願っています。
あの日の「懐かしい」は生きる糧になるのだから…。