サポーター体験記
233

誰でも楽しめる、練馬で初の頭脳系スポーツ?!囲碁ボールに挑戦

誰でも楽しめる、練馬で初の頭脳系スポーツ?!囲碁ボールに挑戦
私たちサポーターも、
初めてのスポーツを体験!

「囲碁ボール」初めて聞く方も多いと思います。
それもそのはず、練馬で競技として正式に開始されたのは、まだ昨年5月のこと。
あらゆる趣味やスポーツにも「はじまり」というものは必ず存在します。
囲碁ボールの魅力を体験する中で、新しいスポーツを奥様と二人三脚で広めようとする
元気なシニアの姿も見ることができました! 

練馬囲碁ボール普及会

取材ご担当:代表/竹内 善治さん、竹内 律子さん
※以下、文中敬称略。
※取材はコロナウイルス感染症の予防対策に十分配慮し、行われています。

電話
090-9647-0710

囲碁ボールのルールと道具について

本日は、囲碁ボールを取材します。
竹内さん曰く「やってみるのが一番良い」とのことですので、何事も経験!
シニアナビサポーターも挑戦します。


まずは「囲碁ボール」のルールを説明します。
囲碁ボールは、簡単に言うと、ゲートボールと五目並べを組み合わせたような感じです。
専用の木製スティックを使い、囲碁のように黒色と白色のボール(こちらは硬質プラスチック製)を打って、
競技マットの上に、ボールを並べていきます。
縦・横・斜めのどれかにボールを5個並べることが最大の目的で、これを競い合う競技です。

 こちらが専用マット、幅2m×奥行きは
5m、なんと全て手作り!です
こちらが専用マット、幅2m×奥行きは
5m、なんと全て手作り!です
 マットにはよく見ると凹凸があります
これでポイント獲得につながる「点」に
入りやすくなっています
マットにはよく見ると凹凸があります
これでポイント獲得につながる「点」に
入りやすくなっています
 スティックは黒と白があります
程よい重さで、力の弱い方でも十分振れます
スティックは黒と白があります
程よい重さで、力の弱い方でも十分振れます

写真で振り返る体験編:実際に個人戦に挑戦!結果はいかに…?

写真で振り返る体験編:実際に個人戦に挑戦!結果はいかに…? まずは準備運動、軽く体をほぐします
まずは準備運動、軽く体をほぐします
 競技開始!ボールは一番手前の
ラインを超えて置いてはいけません
競技開始!ボールは一番手前の
ラインを超えて置いてはいけません
 端を狙うには、角度をつけるのではなく
体ごとライン上に移動するのがコツ
端を狙うには、角度をつけるのではなく
体ごとライン上に移動するのがコツ
 グレーの点にボールが乗っていれば
有効です(ポイントになります)
グレーの点にボールが乗っていれば
有効です(ポイントになります)
 サポーターも挑戦 「コーン!」と
芯で打った音が響きます、うまい!
サポーターも挑戦 「コーン!」と
芯で打った音が響きます、うまい!
 初心者なので、オマケしてもらいましたが
6点をゲットしました
初心者なので、オマケしてもらいましたが
6点をゲットしました
 ポイント上にボールが3・4・5個並ぶと
連得点、10個がポイント上でさらにボーナス点!
ポイント上にボールが3・4・5個並ぶと
連得点、10個がポイント上でさらにボーナス点!
 ベテランプレーヤーの腕を見学します
構えが安定していますね
ベテランプレーヤーの腕を見学します
構えが安定していますね
 なんと!!簡単に4個並びました
すごいですね
なんと!!簡単に4個並びました
すごいですね

インタビュー編:実際にやってみると、難しさと楽しさがあることがわかります

――囲碁ボールは、狙った場所にボールを打つのが難しく、体力はほとんど使わないですが、
思う以上に頭を使います。狙いと体のコントロールでフル回転でした。


竹内 「ローカルルールは地域によって様々ありますが、今日は、東京ではあまり無いルールで行いました。
競技の正式ルールは、兵庫県丹波市の柏原(かいばら)に囲碁ボール協会がありまして、
前川理事長という方が作ったルールで全国統一されています」



――竹内さんが囲碁ボールを始めたきっかけ、出逢いについて、教えてください。


竹内 「きっかけは、パワカレ※で福祉関連の地域おこしに興味を持ったことです。


私はずっと勤め人をしていましたが、いざ職から離れてみると、自分の住んでいる地域の福祉のことを
全然知らないことに気がつきます。
私自身、年齢的なこともあり、職を離れる1年ほど前から「認知症」について興味を持ってはいました。
万一、私か妻が認知症になっても、きちんとした知識があれば何かと便利ですから。
そんなこともあり在職最後の1年で、まず、“認知症予防支援相談士”の資格を妻と2人で取りました。

 地域における福祉が、活動開始の
きっかけと語る竹内さんと律子さん
地域における福祉が、活動開始の
きっかけと語る竹内さんと律子さん

ちょうど、練馬区で行なっているパワカレに福祉の授業がありまして、
『練馬で福祉の勉強をするにはもってこいだな』と感じ、パワカレにも入りました。
授業の中で、町おこしの活動を認知症の予防のために活用しているケースがたくさんあることを知り、
インターネットで検索した結果、囲碁ボールと出会ったんです」
※…パワカレ(つながるカレッジねりま)についての詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/kuseisanka/kyodosuisin/tsunagaru.html


 


――認知症予防、福祉の視点からたどり着いたのですね。
そこからはすんなりと団体が設立されたのですか?


竹内 「いえ、まず関西の囲碁ボール協会に電話をして、東京ではどこでやっているのか?を尋ねたところ、
『東京ではまだ、囲碁ボールの団体はない』と言われましてね。一番近くで平塚(神奈川県)だったんです。
ですので最初は、平塚の囲碁ボール団体に連絡を取り、そこで初めて体験をさせてもらいました。


たまたま、体験の場が平塚の市民体育祭のプログラムの中でして、そこで囲碁ボールもやっていたんです。
子どもからお年寄りまで楽しそうに競技してまして、参加した私たちもハマってしまいました。
こんなに楽しいのに練馬に無いのはもったいないな、何とかしたいな、と思い、
『じゃあ、団体を立ち上げるか』となりました」

 竹内さんの行動力には驚かされますが、
そういう性格・性分なのだそう
竹内さんの行動力には驚かされますが、
そういう性格・性分なのだそう

竹内 「しかしそれで設立できるほど甘くはありません。
そもそも競技用具一式を揃えるのに、それなりにお金もかかります。
そこで、パワカレ仲間に相談したのです。
すると『ぜひやった方がいい』と後押しをもらい、活動のスタートを切れました。


兵庫県で地区大会があることを知り、どうせ団体を設立するのであれば
審判の免許もあった方がいいだろうと考えて、その勉強も兼ね、妻と2人で兵庫県にも行ってきました。
町おこしの一環でやっている先駆者ということもあり、地区大会は圧巻でした。
体育館一面に、先ほどの競技マットが24も敷いてあるんですよ。
そこで一斉に、個人戦・団体戦をおこなうわけです。
そこでも少し、練習させてもらいましたが競技人数もすごかったですよ。
84名居たのですが、ほとんどが60歳以上です。
『練馬でもこんな規模で出来るといいな!』とやる気にメラメラと火が点きました(笑)」



――練馬区で開催した時の、お客さんの反応はどのようなものでしたか?


竹内 「無事に審判の免許もいただき、昨年の8月14日に、
区と協力して練馬で初めての『囲碁ボール体験会』を開催しました。
更に準備段階を経て、10月の「スポーツフェスティバル」で練馬区民・地域の皆様に、お披露目できました。


スポーツフェスティバルの参加者は大体600名くらいなのですが、
囲碁ボールに参加いただいたのが155名でした。
小さなお子さんも多くて、非常に楽しんでいただいて、
豊玉中学校の生徒さんが受付などボランティアを買って出てくれた上に、
中学の新聞に『新しいスポーツ』として紹介もされたんですよ。


こんなに喜ばれるならもっと体験して欲しいと思いまして、今度はママさん向けの体験会を企画します。
ママさんなら、お子さんも一緒に来ていただけますからね。
区の協力もいただきながら、昨年はほぼ予定通りに開催することができ、
少しずつですが、認知が広まってきています」



――立ち上げから体験会、定期的なイベント開催に、
お子さんへのPRにママさんらにも広げるなど、かなり戦略的ですね。
現在は何人くらいの規模で活動されてますか?


律子さん 「正式には17名です。ただ新型コロナの影響で、会員さんも自粛されていたり、
ご家族からSTOPもかかったりで、現在参加されているのは10人前後ですね。
今月から新たに女性3名も加わる予定でしたが。。。そんな状況です」


竹内 「会場の都合で開催できないのも残念ですから、他の場所も無いかと探し、
都営住宅の集会所を2回借りたことがあります。
今後のことを色々考えると、あと1箇所くらいは、
さらに別の会場があってもいいかなと、豊玉にある集会所に団体登録を済ませています。


区の助成金もいただいて、競技セットももう1セット購入しましたから、
今の状況が落ち着けば、3つの会場を上手く回すことで、
週1回の定期開催ができるのではないかと思っています」

 囲碁ボールは兵庫県生まれ そこには囲碁で
領地争いを解決した殿様が祀られる石見神社があり、
囲碁ボールでも聖地となっているそう
囲碁ボールは兵庫県生まれ そこには囲碁で
領地争いを解決した殿様が祀られる石見神社があり、
囲碁ボールでも聖地となっているそう

――最後に、竹内さんをここまで突き動かす、囲碁ボールの魅力というのはどこにあるのでしょうか?



竹内 「やはり奥の深い戦略性でしょうか。
手前のボールを避けて、あるいはそれに当てることで奥のポイントを狙うなど、
囲碁とは勝手が違いますので別の知恵が必要になります。
私も含め、シニア世代は楽しくやることも大事にしていますが、
その一方で自分の狙い通りにコトが運ぶ喜び・快感というのも、あると思うんです。
上手くいっただけで、やって良かった、今日を振り返って、ああいい一日だった、と思えるわけです。
これは他ではなかなか味わえない醍醐味ではないでしょうか。


また冒頭の認知症に関連して、脳のトレーニングとして認知症予防にも一定の効果が見込めるだけでなく、
体にハンディキャップを持った方も、手さえ動けば一緒に楽しめ、リハビリも兼ねるという魅力もあります」



――新型コロナの影響で、設立からことごとくイベント中止を余儀なくされるなか、
諦めずに次へ次へと準備を行う竹内さん。
現在でも囲碁ボールに関係することや、興味があることに関しては、躊躇なく行動を起こすそう。
そのフットワークの軽さと、枯れることのない情熱に感心しました。
競技をする、体験することも、もちろん社会参加の一つの手段ですが、
自分が興味を持てるものがあれば、竹内さんのように団体設立からやってしまう、というのもアリかもしれません。
とても刺激的な体験となりました。

サポーターの取材後記

ynishi
実際に囲碁ボールをプレイしてみましたが、目標位置や手加減など、予想以上に頭を使う競技でした。プレイする空間はあまり広くないこともあり、おそらく、高齢者の方にとっては脳トレという意味でも認知症予防には適した競技ではないかと感じました。また、団体で行うことで、ある意味でのコミュニケーションも取れる感じです。今後、囲碁ボールを広めていくことで、コロナ禍で孤立した高齢者も救えるのではないかという印象です。
私自身も、色々と考えながらする競技ということもあり、病みつきになりそうです。是非、区内の高齢者の方々に、もっと囲碁ボールを広めていって欲しいと思いました。
らいな
体験前には「囲碁」の2文字に身構えていましたが、結局は「五目並べ」であることが判明。しかし、わたしは五目並べがからっきし弱い。まいったな、と思いつつも、囲碁ボール、チャレンジさせていただきました。ボールを打つときの力加減が案外むずかしくて、打ったあとに「もう一回!」と言いたくなる、うまくなりたい気持ちを起こさせるスポーツです。五目並べの知識はそれほど必要ありませんでした。
一応「競技」ではあるのですが、レクリエーションスポーツの色彩が濃く、特に個人戦は、それぞれの好プレイに対して拍手が出るような雰囲気になります。お相手を認め合う雰囲気が生まれてきます。天候に左右されないインドアスポーツであることにも、これからの可能性を感じました。
兵庫県丹波市柏原町という小さな地域から、日本全国に発信したチャレンジ精神に敬服します。最初は用具もすべて手造りだったとのこと、まさに手から手に渡って発展しているスポーツですが、あまり競技志向になりすぎず、ほのぼのとみんなで盛り上がれる現在のあり方が伝わっていくといいな、と思いました。

サポーター紹介

おすすめの体験記