サポーター体験記
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元気で・楽しく・仲良く!がモットー、日本生まれのスポーツの魅力に迫る~ターゲットバードゴルフとは?~

元気で・楽しく・仲良く!がモットー、日本生まれのスポーツの魅力に迫る~ターゲットバードゴルフとは?~
風にはためく
ターゲットバードゴルフのフラッグ
屋外は気持ちいいですね!
皆さんは『ターゲットバードゴルフ』という競技を聞いた事はありますか?
日本にしか存在しない、日本人が考案した競技で、埼玉県は川口市の野嶋孝重さんが、
1985年(昭和60年)にニュースポーツとして発表したのが始まりです。
その発想は、なんと1969年の月面着陸?!
ゴルフでもなくゲートボールでもない新しいスポーツの魅力に迫ります。
※文中のTBGはターゲットバードゴルフの略称です。

名称:練馬区TBG協会
所在地:177-0041 練馬区石神井町8-27-29 
電話:03-5934-5292
URL:東京都TBG協会 http://tokyotbg.a.la9.jp/  (練馬区TBG協会としてのURLはなし)
取材ご担当:会長 齋藤健二さん
※以下、文中敬称略。

体験編:まずはやってみよう!シニアナビサポーターがプレーに挑戦します

晴天の5月、練馬総合運動場に新設された真っ青なトラック競技場を横切り、
奥の少年野球場に進むと、30名程のメンバーが、ラインとカラーのボールでコースを作成しています。

ターゲットバードゴルフとは、簡単に言えば、
『羽根付きのボール(=バドミントンのシャトルを一回り大きくしたような形状)を、
ゴルフクラブで打って、かごに入れるゲーム』と言えます。
ボールはプラスチック製、羽が付いているので、空気抵抗により飛距離が適度に抑えられ、
比較的狭い場所でも思い切りボールを打つことができます。


まずは【プレー・ルールについて】、会長の斎藤さんより説明を受けます。

1.地面を傷つけないように、マットを必ず使う
2.ホールは傘をひっくり返したような形。ゆえに、最後は必ず「上に角度をつけて打ち上げるショット」が必須
3.「打ち上げるショット」はゴルフのように孤を描く”スイング”にあらず。
   草木を鎌で払うように押し出すようなスイングをすると、上手く上に上がってくれる。
   なお、力はあまり必要ない
4.ゴルフのパター(グリーン上でボールを転がしてホールに入れるクラブ)に該当する概念はない
5.ホール周りでOB※した場合は、ホール中心から5mの位置にある緑色の特別ティーから再ショット
6.ラインにボール部分が触れていればセーフ!(羽部分ではOBとして)
7.OBの場合、ホールを中心点としボールまでの距離を、コンパスのように同心円を描くようにして、コースに戻す(この時、ホールに近づけないようにする。1打プラスする)
※OB(アウトオブバウンズの略。プレーができる区域外およびその区域にボールを入れてしまうこと)

なお、スタート時の足元のカラーのボールは年齢によるハンディ。一打目の位置が異なる

 必ずマットの上で打つので、地面が傷つきません
(マットは一打ごとに持って移動)
必ずマットの上で打つので、地面が傷つきません
(マットは一打ごとに持って移動)
 これがゴール、傘をひっくり返した形状
(というか傘そのものですかね)
これがゴール、傘をひっくり返した形状
(というか傘そのものですかね)

、、、なるほど、細かなルールもきちんと決められていて、戦略も重要なスポーツのようですね。
なお、ルールは東京都TBG協会競技規則に基づいて決められています。


続いて、【道具について】です。

・専用ボールは1つ¥400くらい。作っている業者から直接買い付けている
・ボール部分はゴルフボール大のプラスチック製で、バドミントンのシャトルのような羽が付いている。
 羽もプラスチック製。とても軽いので、飛距離を出せるイメージが無いが・・・
・ボールは基本的に耐久性も高く、また、プレー中に紛失することが無いため、長持ちする
・クラブはピッチングウェッジと同じロフト角でソール部分を薄くした専用クラブを使用する。
 ソール部分を薄くすることでホール近くでボールを上げやすくしている。

 こちらが道具一式
とてもシンプルです
こちらが道具一式
とてもシンプルです
 バドミントンのシャトルのような
ボール(とても軽いです)
バドミントンのシャトルのような
ボール(とても軽いです)
 クラブはソールが薄い
よく見るとTBGの刻印も!
クラブはソールが薄い
よく見るとTBGの刻印も!

大まかなルールを把握したところで、いざ、体験開始です!

ボールがそれほど長く跳ぶイメージがないこともあり、
コースとパーの指定が合っていないように感じます。
『この距離をあの打数で本当に回れるの?!』という感じです。
しかし、ゴルフの経験があれば、比較的すぐに、プレーのコツを掴めるとのこと。
そのため、本家ゴルフの練習として参加するメンバーもいるそうです。

クラブ1本で始められるため、ゴルフよりは準備も気持ちも簡単で、
でもゲートボールよりははるかに動的、かつ立体的に楽しめる点が特徴と感じます。
ゴルフのラウンドと同じように開放的、かつ爽やかなのですが、
あくまでもグラウンド内で行いますので、『一度始めたら途中でやめづらい、ちょっと面倒』
という感じがしない点も心理的にとっつきやすいと言えるでしょう。

 体験スタート!みな初心者ですので
ワクワクします
体験スタート!みな初心者ですので
ワクワクします
 会長のお手本、ナイススイング!
さすがにサマになっています
会長のお手本、ナイススイング!
さすがにサマになっています
 おお!サポーターもナイスショット!
ゴルフの経験があればすぐにコツを掴めるようです
おお!サポーターもナイスショット!
ゴルフの経験があればすぐにコツを掴めるようです
 このカゴに入れるのが、最初はとにかく
難しい!!すぐそこなのに、入りません、、、
このカゴに入れるのが、最初はとにかく
難しい!!すぐそこなのに、入りません、、、

練馬区から全国大会優勝者も!競技スポーツの一面も

気分爽快!プレーを体験してみたところで、齋藤会長からお話を伺います。

 齋藤会長で11代目!
TGBのおかげかとにかくお元気です!
齋藤会長で11代目!
TGBのおかげかとにかくお元気です!

――ターゲットバードゴルフ発祥の経緯はどのようなものでしょうか?また、
名称が面白いのですが、こちらのいきさつも教えてください。

齋藤会長 「もともとは埼玉の川口に今もお元気でいらっしゃる、野嶋考重さんが考案されました。
当初は今のように”カゴに入れる”形式になっていなく、3mくらいのグリーンのセンターにポイントを置きまして、
そこに一番近いプレーヤーがTOP、という、ニアピン賞のようなルールになっていたのですが、
もっと面白くするために、カゴを設け、ゴルフの要素を取り入れたのが始まりです」

名前の由来は、このカゴにボールを入れるために、どうしても最後は打ち上げなければならず、
それが鳥が下りてくるようだ、ということで、”ターゲットバードゴルフ”となったんです。
最初にゲームを閃いたのは、アポロの月面着陸だ、と記述もありますよ(笑)」

「発祥は、昭和60年(1985年)から、です。
先ほどの野嶋さんが、”日本ターゲットバードゴルフ普及協会”というのを設立したのが始まりで、
それから、東京、群馬と出来て、1年おきくらいに、全国各地に協会ができ、広がっていきました。
北海道・沖縄を含め、殆どの都道府県になんらか存在し、現在は東京都だけで28協会あるんですよ」


――多いですね!、、、と、すると23区には必ず1つずつある、ということでしょうか?

齋藤会長 「いいえ、団体数は、東京都では都下が多いです。

やはりプレーの特性上、どうしても練習場所が必要ですから、
23区ですと、江戸川区や江東区に中央区、この近くでは杉並区など限られた地区にしかありません。
という事で、練習場所に恵まれた江戸川区や八王子市などは複数協会もあり、
また杉並区は多くの会員数で活動しています。

練馬区TBG協会は東京都TBG協会の傘下で活動しています。
またその上に”日本ターゲットバードゴルフ協会”という組織もあり、
こちらは全国大会など、地域を跨いだ規模の大会を主催しています。

練馬地区から全国大会に出場した方は2名いますし、うち一名は、女性の部で優勝経験もあります。
今年の全国大会は宮崎県ですね」


――全国規模で普及しているスポーツですと、地方大会や全国大会を目指して
取り組むのも楽しそうですね。本格的な競技スポーツの一面もあるんですね!

自前でやるから楽しい!ターゲットバードゴルフ漬けのエリアも

――初心者向けに練習試合、みたいなものはあるのでしょうか?
また練馬区には専用コースなどはありますか?


会長 「練馬区TBG協会主催大会を年3回、
東京都TBG協会主催大会が年12回都下で開催しております。

練馬区の場合は、常設コースはありません。会場をお借りしています。
埼玉・川口市には市営を含め常設コースが3箇所もあるんですよ。
その内の1つに川口・上青木にNHKアーカイブセンターがあり、
そこの用地を長期借り受けて、18ホールのターゲットバードゴルフの常設コースを作っています。

ここは会員が自費でクラブハウスを作り
自宅の庭で不要になった植木なんかを植えたりして
かれこれ30年ですから、随分と立派になっていますよ。
夏場なんかは、草木が覆い過ぎて、普通のゴルフ場で使っている専用芝刈り機で
コース・ホールのメンテナンスを皆で行っています。

年会費3000円で使い放題ですから、比較的近隣の方は
朝一度来てプレーして、昼に食事に帰り、休憩してまた出てくる
なんて使い方をしている方もいらして、とても良い所だなぁと思います」

 写真は川口市の常設TBG場、
確かにこれは、羨ましい環境です
写真は川口市の常設TBG場、
確かにこれは、羨ましい環境です

――ある意味、シニアの楽園ですね!
練習場所の確保は、色々と気を遣うものなのですね。。。
練馬区でTBGをプレーされる方は多いのでしょうか?


会長 「残念なことに少しづつ減ってきている状況です。
以前は75名くらい会員がいたのですが、現在の登録メンバーは54名です。
たまたま今年はいくつかの偶然が重なって、会員が一度に10名くらい減少したりもしました。

ぜひ、シニアナビねりまの皆さんも気軽にご参加いただきたいですね」

参加条件、年齢制限一切ナシ!いつから始めても、いつまで続けてもOK

会長 「TBGは参加条件など年齢制限はありません。どなたでもご参加いただけます。

極論、区民である必要もありません。
実際、このクラブにも西東京市、和光市、志木市、板橋区から参加されているメンバーもいますよ。
というのは、この近辺ですと、杉並区にしかクラブチームがないからなのです。

定期的に”体験会”やレクリエーション協会主催のニュースポーツフェスティバルを開催しています。
光が丘で開催する場合は、お子さんも愉しんでくださってますよ」


――TBGは、爽快感がある、危険が少ない、
しかも健康に良い、という認識です。

会長 「ワンプレー2時間、おおよそ7~8000歩くらい歩きます。
クラブとマット、ボールは個人で準備いただきますが、ホール設営費用や用具代などは、
年間5,000円の会費で賄っています。
月例大会を開催する場合はこのほかに参加者から1人100円いただいて、
1~3位までの賞品やラッキー賞としてボールを授与したりもしています。

爽快感、の観点でいえば、
TBGはグラウンドゴルフやゲートボールと違ってフルスイングできるんですよね。
どうしてもコントロールショットをしないといけない競技は、狭い場所では思い切り振れない場面が多いです。
これは一見するとちょっとした違いなのですが、爽快感には大きく影響していると考えます」

 TBGの様々な魅力を語る齋藤会長、
奥が深いです
TBGの様々な魅力を語る齋藤会長、
奥が深いです

――ちなみに、始めるとして用具はいくらぐらいで揃えられるのでしょうか?

会長 「先ほどのお話の通り、ピッチングウェッジのソールを薄くした特殊なクラブを使いますので、
これに13,000円くらい、ゴルフマットが500円くらい、
ボールは高いものでの450円くらい、ですので合計で14,000円くらいですかね。

でもボールは私がずーーっと使っても1年間で4つか5つくらいです。
使えなくなるわけではなくて、汚れてしまって交換する感じです。
マットも、それこそクラブも5年10年と持つものですから、
思っているほどコストはかからないですよ」

「みなさん、自主的にコース設営をしてくれたり、スポーツとして楽しんでいただけています。
争いごとが無いのがよいですね(笑)。

2人1組で交互にボールを打つ『ツーボール』という競技もありますよ。
ここの練習プログラムでも前半はシングル、後半はツーボールなど、時間を分けて
様々な楽しみ方をしています」


――みなさん、始めるきっかけはどのようなものなのでしょうか?
やはり健康ですかね?

会長 「そうですね。健康のため、という理由が多いと思いますよ。
あとは少数派ですが、ゴルフはやっていたけど、体力的にしんどくなってもういいや、
という方や、純粋にクラブは振っていたい、という方、一回7~8000歩の運動量ですから、
運動目的の方、などがいらっしゃいますね」

「みなさん個人個人の体力や体調に合わせて、後半のツーボールは、
歩くのが遅いから迷惑をかけないように、と遠慮される方もいます。
その場合は個人練習を自主的に行ったり、後半はのんびり見学、なんて方もいらっしゃいます。」

 東京都のTBG協会の記念誌
知らないものにも歴史があるのですね!
東京都のTBG協会の記念誌
知らないものにも歴史があるのですね!

――参加されている皆さんのご年齢はおいくつくらいなのでしょうか?

会長 「練馬では、78歳が平均年齢で、上は92歳、下は63歳です。
その内91歳のかたは、グラウンドゴルフと掛け持ちでやっています。

年齢にかかわらず最初の一歩は、煩わしい手続きや連絡は一切要りません。
ぜひグラウンドに直接来てください。
必ず誰かはいますから、身一つで来ていただいて大丈夫です。
日光の遮断と安全面から、帽子だけは被ってきていただけると嬉しいですね」


健康の維持や交流など、スポーツには様々な目的やメリットがあります。
ターゲットバードゴルフも、皆さんの新しい趣味の一つとして
検討されてみるのもいいかもしれません!

最後にもう一度、練習の流れを整理します!

<概要>
・場所はここ、練馬区総合運動場奥の野球場です
・毎週火曜、水曜、金曜日開催
・12時~開始、16時終了の4時間(※水曜日のみ9~12時の3時間)

<練習1回のスケジュールイメージ>
・11:55 集合。12時になったら設営開始(およそ15分)。
 設営後、約40分間各自で練習
・13:00 業務連絡、そののちに練習
・14:00 休憩
・14:15 ツーボールの練習
・15:15 終了
 合図の笛が鳴りますので、コースの撤去をします
・16:00 完全撤収

サポーターの取材後記

なみ
ターゲットバードゴルフを会員の皆さんに交じって体験させていただきました。
当日は天候もよく、少し風がありましたが齋藤会長の指導を受け、たのしい体験をしました。
前般のゲームが終わり会員の皆様に「シニア ナビ ねりま」取材チームのリーダーが挨拶をしました。
挨拶ついでに、「シニアナビねりま」を知っているか・見ていただいているかお聞きしましたところ、
残念なことにほとんどの方が見ていないようでした。
もっともっと、練馬の魅力を発信していかないとな、と感じました。
話は戻りますが、TBGは日本のみのスポーツとして、全国大会まで開かれ普及し、
高齢者に愛好されているのに、世界の高齢者にどうして普及しないのか?と不思議に感じました。
また現在、「練馬総合運動公園」でのみ行っているTBGは、
今後高齢者が増えるのでプレイ出来る場所を設置することができればと思いました。
豆柴
本取材、雨天で一度は取材が中止に。今回は一転、快晴に恵まれ軽装で出かけた。
会場に三々五々集まったメンバーは、笛を合図に分担しキビキビと準備を開始する。用具は倉庫に保管されており手軽に参加出来る。私の知人がこのスポーツを永年楽しんでいるが実際に見るのは初めて、明るく快活な会長さんにルールやコースなど懇切に説明して頂いた。こんな会長さんだからこそ、多くの会員を楽しくまとめられるのであろう。実際に会長の指導で4コースをプレーしたが、しばしばコースを外れてしまう、なかなか打つ加減が難しかった。
最後の最後、軽く打ったら見事にカップイン!この爽快感が忘れられない。難しいルールに縛られことも無く、それほどの体力も必要なし。90歳代の会員も複数いるが、十分高齢者も楽しめること間違いなし!皆さんも一度、練馬運動公園を訪ねてみてはどうですか?

サポーター紹介