サポーター体験記
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石神井公園の新たな文化「井」に注目!〜世代を超えて楽しめるイベントに行ってみよう!〜

石神井公園の新たな文化「井」に注目!
「井」とは、石神井公園を中心に、井荻や井草、大泉など、地名に「井」が付いていたり、水を感じられたりするエリアで、こだわりを持った個人店主やアーティストたちで結成された文化活動組織のこと。フリーペーパー「井」の発行や、地域に根差したさまざまなイベントの企画・運営で、多世代交流のきっかけにもなっている「井」の活動をご紹介します!

「井」代表

knulpAA 町田 顕彦(まちだ あきひこ)さん

所在地
練馬区石神井町1-21-16
電話
03-3996-8533
ホームページ
http://www.i-mondo.org

きっかけは偶然の出会いから

きっかけは偶然の出会いから 「井」の代表を務める町田さん
「井」の代表を務める町田さん

ここ数年、石神井公園を中心に、今までにないオシャレで素敵なイベントが行われるようになったと思いませんか? そのイベントを企画・運営しているのが「井」という組織だと聞き、興味津々! 「井」の中心的な役割を担うのは、石神井公園の近くにあるクラフトギャラリーknulpAAの店主、町田顕彦さん。さっそくお話を伺いに行ってきました。

「もともと『井』は、田崎はじめさんという方が、偶然私のギャラリーを訪れ、“何か一緒にやろうよ”と言い出したことをきっかけに生まれたものなんです。そこから私が、“感性の合う人”を基準に、こだわりを持っている若い店主たちに声をかけ、平成15年にこの界隈の“イイトコ、イイコト、イイモノ”を紹介しするフリーペーパー『井』の制作がスタートしました。田崎さんは元デザイナーだったので、かなりデザインにこだわっているのが特徴です」

 年に数回発行しているフリーペーパー「井」。今までに14号発行されていますが、次の発行は未定
年に数回発行しているフリーペーパー「井」。今までに14号発行されていますが、次の発行は未定

イベントを企画するようになったのも、田崎さんとの会話がきっかけだったそうです。

「『井』の加盟店が増えたことを機に(現在は40〜50店)、また田崎さんと“何か新しいことをしよう”という話になり、石神井氷川神社の境内で『井のいち』というイベントを開催することになりました。最初はマルシェなどを参考にしつつ、家族や親戚に手伝ってもらいながら、手探りの状態から始めました」

フリーペーパーも「井のいち」も、偶然の出会いやアイデアがきっかけで始まったものだったんですね!

「井」ならではのイベントが好評!

「井」ならではのイベントが好評! 毎年、石神井氷川神社で開催される「井のいち」は、今や地元の人気イベント
毎年、石神井氷川神社で開催される「井のいち」は、今や地元の人気イベント

平成23年5月に第1回目の「井のいち」が開催されました。当初は毎年開催する予定ではありませんでしたが、来場者の期待に応える形で、継続することになったそうです。

「実は、第1回目は台風だったんです。そんな悪天候の中でも、SNSなどで開催を知った方がたくさん来てくださり、楽しんでくれたんです。その姿を見て、また来年もやろうという流れになり…、結果として毎年開催するようになりました」

緑に囲まれた自然いっぱいの境内で開かれる「井のいち」は、他にはないゆったりとした空気が魅力のひとつ。ミュージシャンも多数参加し、雅楽やジャズなどが流れるオシャレな空間で、手作り品の販売や飲食、ワークショップなど、多彩なブースが並びます。南田中図書館の協力で実現した「森の図書館」など、子どもが楽しめる企画も満載!

 「井のいち」では、手作りのかき氷などの飲食ブースや工作のワークショップ、絵本の読み聞かせなどもあり、子連れファミリーも楽しめます♪
「井のいち」では、手作りのかき氷などの飲食ブースや工作のワークショップ、絵本の読み聞かせなどもあり、子連れファミリーも楽しめます♪

さらに、実行委員のメンバーも参加者としてお祭りを楽しめるようにと、平成23年8月からは氷川神社の宮司さんの提案で、「ちゃが馬七夕」も開催するようになりました。今では、こちらも定例イベントとして定着しています。

「練馬に古くから伝わる七夕行事に、茅(ちがや)を編んで馬を作り、五穀豊穣などを祈願する風習があります。それをイベントにしたもので、『井』として出店と音楽で参加しています。夜の時間帯に行われる七夕のイベントなので、浴衣で参加する人もいて趣があるんですよ。『井のいち』よりも参加者の年代が高めなのが特徴です」

練馬とジャズの素敵なつながり

練馬とジャズの素敵なつながり 「井のいち」のステージは神楽殿
「井のいち」のステージは神楽殿

青春時代にジャズ全盛期を過ごし、ジャズ好きな方も多いシニア世代にこそおすすめしたいのが、平成29年11月に石神井公園で開催された「森のJAZZ祭」です♪
練馬区独立70周年記念の区民協働事業のひとつとして、第1回が開催されたこのイベント。実はその準備や運営は、「井」が担っていたとのこと。

 真夏の夜、浴衣姿の参加者もいる「ちゃが馬七夕」。町田さん曰く、「井のいち」の縮小版とのこと
真夏の夜、浴衣姿の参加者もいる「ちゃが馬七夕」。町田さん曰く、「井のいち」の縮小版とのこと

「練馬区にはプロとして活躍する若手のジャズミュージシャンがけっこう住んでいるということもあり、『JAZZ RESONANCE』として第1回目を石神井氷川神社で、第2回目を大泉のゆめりあホールで開いていました。それを初めて野外でやったのが『森のJAZZ祭』です。こちらも田崎さんが主導で始めたのですが、平成29年秋に急逝されたため、私が引き継ぐことになりました。運営はすごく大変でしたが、当日は天気も良く、大成功でした」
「森のJAZZ祭」開催直後は、“もう一度きりでいい”と思うほど大変だったそうですが、やはり来場者の方々がとても楽しんでくれたことを受けて、自然と次の話が持ち上がり…平成30年も開催決定!

イベントではシニア世代も活躍!

イベントではシニア世代も活躍! 石神井公園の野外ステージで行われた「森のJAZZ祭」は大好評でした!参加するバンドには、練馬区に縁のあるメンバーが1人は含まれているそうです
石神井公園の野外ステージで行われた「森のJAZZ祭」は大好評でした!参加するバンドには、練馬区に縁のあるメンバーが1人は含まれているそうです

各イベントでは、石神井公園ふるさと文化館のサポーター・区民学芸員をはじめ、リタイア後のシニア世代の活躍も見られます。

「田崎さんがよく『シビックプライド(地域を知って好きになっていくことで生まれる市民の誇り)を育てたい』と話していました。その思いを引き継いだ私たちも、地域の伝統や文化や昔話などを伝えていきたいという気持ちを大事にしています。今後も、知識豊富なシニアの方々とも協力して、いろいろな世代の方が集まれるような企画を考えていきたいと思っています」

 サポーターの取材の様子
サポーターの取材の様子

ちなみに平成30年は、5月20日に「井のいち」、8月5日に「ちゃが馬七夕」、11月3日に「森のJAZZ祭」の開催が予定されています。

「特にJAZZ祭は、シニア世代にはおすすめです。生のジャズに触れながらゆったりと石神井公園の自然も満喫できるので、昨年見逃したという方も、ぜひ足を運んでいただけたらうれしいですね」

シニア世代の皆さん、たまには日常からちょっと飛び出して、「井」にかかわっているこだわりのお店を訪ねたり、世代を超えて楽しめるイベントに参加してみてはいかがでしょうか? ワクワクするような新しい刺激が、きっと見つかりますよ!

サポータの取材後記

小路(こみち)
自分たちが住んでいる街の歴史や文化を知り、それを自分たちでわかりやすく楽しく地域に伝えていきたいというお話に共感しました。今回お話を伺った町田さんをはじめ、40代を中心とした若い世代の人たちの活動によって、練馬が新しい文化の息づく楽しい街になっていってほしいと思います。「森のJAZZ祭」がたくさんの人に愛されていくといいですね。

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