サポーター体験記
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「みどりのまちづくりセンター」活用のススメ〜地域のための活動はお気軽に相談を!〜

「みどりのまちづくりセンター」活用のススメ
リタイア後、あるいは子育てが終わった後、地域に目が向き、知識や技能を活かして役に立ちたいと考える方も多いはず。地域の課題解決やコミュニティづくりのアイデアはあるものの、何をしていいかわからないという時、相談窓口として頼りたいのが、「みどりのまちづくりセンター」です。

公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社

みどりのまちづくりセンター
センター次長:田中 一広(たなか かずひろ)さん
事業係:丸山 彰子(まるやま あきこ)さん

所在地
練馬区豊玉北5-29-8 練馬センタービル3階
電話
03-3993-8011(代表)
ホームページ
http://nerimachi.jp/

区民の自主的な「まちづくり活動」をサポート

区民の自主的な「まちづくり活動」をサポート センター次長の田中一広さん(右)と丸山彰子さん
センター次長の田中一広さん(右)と丸山彰子さん

「みどりのまちづくりセンター」は、公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社の一部署。平成28年4月、一般財団法人 練馬みどり機構の解散に伴い、その業務の一部を引き継ぐ形で、「練馬まちづくりセンター」から「みどりのまちづくりセンター」へと名称が変わりました。名前に“みどり”とありますが、“区民の主体的なまちづくり活動”を支援する組織です。田中さんと丸山さんにお話をお聞きしました。

 みどりのまちづくりセンター入り口。相談に訪れる際は、まずここへ!
みどりのまちづくりセンター入り口。相談に訪れる際は、まずここへ!

「緑を植えたい、災害に備えたい、ゴミの問題をどうにかしたいなど、“まち”のことが気になったら、気軽に相談に来てください。『まちづくりの相談をしたい』と言って来られる人は、ほとんどいませんから(笑)」と、田中さん。地域で何か気になることがあったら、まず相談に行っていいんですね。
「例えばゴミに関する相談だったら、問題は景観なのか、保安上のことなのか、あるいは空き家のことなのか、高齢者の独り暮らしなのか、聞いてみないとわかりません。それがきっかけで、地域のコミュニティづくりにつながるかもしれないので、現地に行くこともあります。住民で解決したいとなれば私たちがお手伝いしますし、そうでない場合は、清掃や福祉などの適切な部署や組織を紹介します」

活動団体に登録して受けられる特典とは?

活動団体に登録して受けられる特典とは? 本棚に並んだ様々な分野の書籍や資料も登録団体は自由に閲覧できます。
本棚に並んだ様々な分野の書籍や資料も登録団体は自由に閲覧できます。

実際に地域で活動を始めることになった場合は、「まちづくり活動の支援」が受けられます。
「活動団体として登録すると、センター内の打ち合わせスペースや印刷機の利用が可能で、プロジェクターなどの貸し出しもしています(一部有料)。また、団体のパンフレットやチラシなどを置いたり、センターのホームページで団体紹介や情報を掲載したりするので、メンバー募集やイベント告知もできます」

 チラシづくりのためには、印刷機を利用できるのも大きなメリット。現在、登録団体は約180とのこと
チラシづくりのためには、印刷機を利用できるのも大きなメリット。現在、登録団体は約180とのこと

活動を始めたばかりの団体にとっては、心強いサポートですね! 活動団体として登録するための要件は、メンバーが3名以上で、その1/3以上が区内在住、在学または在勤であること、そして、地域のまちづくりを目的とした活動であることです。
また、団体活動としての相談には「こんな解決方法があるのでは」、「こんな活動をしている団体があるから相談してみては」などのアドバイスをもらえるので、登録をすることで一歩も二歩も前進できそうですね。

企画を育てる「まちづくり活動助成」

企画を育てる「まちづくり活動助成」 サポーターによる取材の様子。資料を使いながらセンターの事業内容をわかりやすく説明してくださいました
サポーターによる取材の様子。資料を使いながらセンターの事業内容をわかりやすく説明してくださいました

これから活動を始めたい人や、ステップアップしたい団体にとって大きな支えになるのが、“企画”そのものに対する活動助成。これもセンターの事業のひとつで、まちづくり活動のアイデアや企画を申請し、審査に通ると助成が受けられるというものです。
「仲間内で楽しむだけの活動ではなく、そこから一歩踏み出して活動が地域に開かれていたり、成果を地域に還元できたりすると、まちづくりにつながります。シニアならではの視点で積極的に活動されている方もいます。助成の可否や助成金額は、『身近な生活空間の保全・改善・創造のための提案であること』を基準とした審査によって決まります」

 3月26日に武蔵大学で行われた平成28年度活動助成最終報告会の様子。せっかく公開されているので、ぜひ多くの人に見てもらいたい!
3月26日に武蔵大学で行われた平成28年度活動助成最終報告会の様子。せっかく公開されているので、ぜひ多くの人に見てもらいたい!

助成には、「たまご部門」と「はばたき部門」の2つがあり、初めて申請する場合は、助成の上限額が5万円で書類審査のみのたまご部門がおすすめとのこと。はばたき部門は上限額30万円で、公開審査会でプレゼンテーションを行います。この企画提案書を作るためにセンターの担当者と相談していくうち、具体的なイメージがまとまってきたり、アイデアが広がったりする団体もあるそうです。
助成制度の募集要項など、詳細はこちら(http://nerimachi.jp/operation/machikatsugrant.php

 審査員を務めるのは、過去に助成を受けた団体の先輩たちや有識者の方々。刺激を受けたり、新しい気付きが得られたりと、貴重な場です
審査員を務めるのは、過去に助成を受けた団体の先輩たちや有識者の方々。刺激を受けたり、新しい気付きが得られたりと、貴重な場です

「審査では『多様な人の参加や地域への還元など』がポイントなので、企画提案者の“想い”をどれだけ伝えられるかを見ています。どちらの部門も、単に助成を受けられるだけではなく、審査員からのアドバイスを受けたり、他の団体と交流が生まれたりというメリットも大きいですね。年に2回の報告会では、他の団体の発表を見て勉強になることも多いと思います」

コミュニティの種を蒔いて育てる「まちセン」の役割

コミュニティの種を蒔いて育てる「まちセン」の役割 まちづくり情報誌「こもれび」は、年3回発行。区民調査隊とまちを歩いて体験したことが記事になっていて、まちづくりのヒントが満載!
まちづくり情報誌「こもれび」は、年3回発行。区民調査隊とまちを歩いて体験したことが記事になっていて、まちづくりのヒントが満載!

「報告会に来られない方や、こういう場があることを知らない方のために、審査の内容をまとめた冊子『まち活通信』を作っています。図書館やセンターのホームページ(http://nerimachi.jp/projects/support/pastgroup.php )で閲覧できますので、ぜひご覧ください。さまざまな団体の活動を少しでも知ってもらい、広がっていくきっかけになればと思います」
情報発信も、大切な仕事のうちなんですね。センターのスタッフは、まちづくりや都市計画、景観など専門の勉強や経験を積んできた方ばかりで、現在14名。熱意をもって接してくださり、雰囲気がとても温かく、心強い存在です。
「センターの幅広い事業の中で、区民の皆さんの活動支援は、重要な部分を占めていますが、私たちは相談に乗り、サポートをするのが仕事。内容を考えて実際に行動するのは、“まちづくり活動”の主役である皆さんです」
“まちづくり”の根幹となる小さなコミュニティを応援し、その活動がより活発に長く続くよう、相談を受けたり、助成金を出したりして育てる。さらに区民のつながりを築くサポートをしてくれる「みどりのまちづくりセンター」は、文字通り“まちをつくっている”のだと感じました。

サポータの取材後記

waffle
センターの皆さんが、相談に来られた方や団体の方と、驚くほど熱心に温かく接しているのが素晴らしい! そしてもちろん、自分たちらしい個性的なアイディアや手法で、地域活動をしているみなさんも素晴らしい! だからこそ、活動の様子を知ったり、活動団体の方と接したりできるイベントに、もっと多くの区民が集まるようになってほしいと強く思いました。
かぐや姫
小さな趣味のサークルでも運営上の相談に乗ってくれるし、活動内容が認められれば助成金を出してくれる。「みどりのまちづくりセンター」は、区内の小さなコミュニティを多数育てることで、区民同士の繋がりが強くなるサポートをしてくれているところなのだと思いました。区民と区民、区民と地域との繋がりこそまちづくりの原点ですものね。「まちづくり報告会」や冊子を拝見して、力強く活動を行っている団体が練馬区に数多くあるのに驚きました。

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