サポーター体験記
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JA東京あおば農業祭~地場産の新鮮な農産物に感謝~

JA東京あおば農業祭
晩秋の風物詩となった「農業祭」。11月中旬、光が丘公園のイチョウ並木が黄色く染まる頃に毎年開催されています。地場野菜をはじめ、加工食品などの出展ブースが建ち並び、なかでも練馬ブランドの「練馬大根」が買えることも目玉のひとつ。農業祭の意味をひもときながら、食べたり聞いたり見たりと楽しんできました。

JA東京あおば 地域振興部

部長  粕谷 佳紀(かすや よしのり)さん

住所
〒177-0041 練馬区石神井町5-11-7
電話
03-5910-3066
JA東京あおばホームページ
http://www.ja-tokyoaoba.or.jp/

農業祭は、あらゆる世代で楽しめます

農業祭は、あらゆる世代で楽しめます JA東京あおばの粕谷さん。農業祭の意味など、わかりやすく説明してくださいました
JA東京あおばの粕谷さん。農業祭の意味など、わかりやすく説明してくださいました

今回で18回目を迎える農業祭は、光が丘公園けやき広場で開催される人気イベントです。11月21日(土)、22日(日)の2日間、主催するのはJA東京あおば。23区で農地面積が一番広い練馬区なので、おいしいものに出会えそう!と、期待しながら出かけました。

取材日の22日は、あいにくの曇り空で少し寒い日でしたが、スタート時間前から大勢の人が来場していました。全体の概要は、約60の出展ブース、品評会会場、餅つき実演、子ども向けにふれあい動物広場、キックターゲットなど。そしてステージではアンパンマンショーが大人気で、さらに太鼓や吹奏楽、ダンスなど多くの催しがあり、子どもから大人まで楽しめるものでした。

練馬大根を買い求める人の長蛇の列!

練馬大根を買い求める人の長蛇の列! 農業祭の様子。2日間とも朝から多くの方が訪れました
農業祭の様子。2日間とも朝から多くの方が訪れました

ブースを回ると、「最後尾」というプラカードを持った担当者がいるほど、ひと際長い行列がありました。採れたての泥付き・葉付きの練馬の貴重なブランド「練馬大根」を販売するブースでした。2日間で1,800本の限定販売。練馬大根を買うために農業祭に来るという方も多く、まとめ買いをしていく姿も。

「練馬大根は大根の部分はもちろん、葉っぱの部分もおいしいですよ。おひたしや炒め物、菜飯やかき揚げなどにね」とブース担当者が教えてくれました。前回より販売数を増やしたということですが、昼過ぎにはすべて完売。人気を物語っていますね。向かい側では、たくあんを作るための「たち編み」という昔ながらの干し方で、練馬大根を展示販売。シンプルで美しい光景でした。

出展ブースは、区内および全国各地から!

出展ブースは、区内および全国各地から! 練馬大根の販売は大人気。その日の採れたてなので、葉っぱがイキイキしてます
練馬大根の販売は大人気。その日の採れたてなので、葉っぱがイキイキしてます

ずらりと並んだブースを見ていくと、旬の野菜や果物の他に、漬け物や団子、加工食品、そして秋田や北信州、沖縄といった各地のJAも出展していました。

 野菜の品評会会場の様子。「優良賞」「良好賞」などの札がかけられ、2日目の午後から即売されます
野菜の品評会会場の様子。「優良賞」「良好賞」などの札がかけられ、2日目の午後から即売されます

JA東京あおばの粕谷さんにお話を伺うと、「各地域のJAさんとは普段から交流があります。今はアンテナショップが東京にあるので、出展もしてもらいやすくなりました。韓国農協中央会も出展していますが、50~60年くらいと長いおつきあいがあります。地産地消が日本でも定着してきましたが、韓国では身土不二という“顔の見える農業”をずっと早くから取り入れていたんですよ」とのこと。食を通じた地域や国際的な交流もあるのですね。

五穀豊穣を願う「収穫祭」が、農業祭の始まり

五穀豊穣を願う「収穫祭」が、農業祭の始まり GODAI君&すず夏ちゃん、そしてJA全農のマスコットえみちゃんのショーで食育を楽しく伝えます
GODAI君&すず夏ちゃん、そしてJA全農のマスコットえみちゃんのショーで食育を楽しく伝えます

農業祭の目的などについて、粕谷さんにお聞きしました。
「昔は農家さんが、地元の神社で五穀豊穣を祈り、そして収穫のお礼を伝える感謝祭や収穫祭というものでした。JA東京あおばは、平成9年4月に板橋・練馬・石神井・大泉の4つ農協が合併して誕生したのですが、それまでは各地域で収穫祭を行っていたんですよ。都市型農業は、住宅と隣接して農地があるので地域住民の方のご理解がなくては成り立ちません。合併した年から私たちJA東京あおばが発信し、『農業祭』として消費者と農家を結ぶお祭りに変わりました」

「当初は光が丘の夏の雲公園で行い、まだ出展者も少なく来場者も2~3万人くらいでした。回を重ねるごとに認知度も上がり、両日の来場数はおよそ10万人というイベントに成長しました。『JA東京あおば』という名称は一般公募で決定したんですよ。親しまれやすいようにと、一番応募の多かった『あおば』という名前を採用しました」

粕谷さんの、「農業祭にはおいしいものがいっぱいあります。農業に携わる人たちが頑張っていることを少しでも分かってもらえたらうれしい」という言葉が印象的でした。

旬のおいしい地元野菜を食べるには…

旬のおいしい地元野菜を食べるには… 「あおば野菜の9マス弁当」が販売されていました。色とりどりの野菜が食欲をそそります
「あおば野菜の9マス弁当」が販売されていました。色とりどりの野菜が食欲をそそります

旬の地元野菜を手に入れる方法を教えてください。
「野菜の旬を見分けるのは簡単です。出荷量が多くて、価格も安いときが旬。その時期が一番おいしいんです。食品の安全を確保するために、現在は野菜のトレーサビリティというシステムが構築されています。生産者は誰で、どこでどのように野菜を育て収穫し、流通から販売まで履歴をいつでも確認できる仕組みです。JA東京あおばの4か所の直売所は、ほぼすべて地場野菜のみ扱っており、生産者も表示しているので安心です」

JA東京あおばは、食育にも力を入れているそうです。練馬区の食育実践ハンドブック『野菜とれとれ! 1日5とれとれ』(http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/hoken/shokuiku/yasaitoretore.html )にも関わったり、GODAI君&すず夏ちゃんたちがステージで楽しく食育を伝えているのもその一環。幅広いお仕事をされています。

農業祭のシンボル「宝船」のヒミツ!?

農業祭のシンボル「宝船」のヒミツ!? 宝船と記念撮影
宝船と記念撮影

野菜だけで造られたカラフルな「宝船」をご覧になったことはありますか? 農業祭のシンボルとして、迫力の存在感! 記念撮影のスポットとしても人気です。
「デザインの基本は各農家伝統の作成方法がありますが、毎回、JA東京あおばの4地区持ち回りで競い合うように趣向を凝らしています。今回は大泉地区が担当でした」と粕谷さん。
2日目の15時から「お宝分け」。宝船を解体し、使われていた野菜を希望者に配布します(先着順)。宝船が姿を消すと祭りの終わり…。来年の豊作を願いながら、イチョウ並木を散策して帰りました。

 農業祭に来たら、光が丘公園のイチョウ並木の散策もおすすめ。旧都庁前(有楽町)から移植した樹齢100年以上のイチョウが黄色く紅葉します
農業祭に来たら、光が丘公園のイチョウ並木の散策もおすすめ。旧都庁前(有楽町)から移植した樹齢100年以上のイチョウが黄色く紅葉します

サポータの取材後記

風のハズバンド
都会の農業協同組合が開催する収穫祭でした。区民の方が参加したら、いろいろな楽しみ方ができると思います。夏の雲公園で開催されていた頃、元気だった妻を連れて野菜をたくさん買った記憶がよみがえりました。新鮮な野菜を美味しい料理で楽しみ、笑顔も思い出しました。
レンゲソウ
練馬にもいろいろな農産物が残っていることを知りました。私は、練馬の産業を盛り立て、利用したいと強く望んでいます。交通機関が発達した今、遠くから来た産物と競合しないように売るためには、これまた変化した家族の形態に合わせた販売の方法を考える必要があるのでは、と消費者として感じています。

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