サポーター体験記
126

「主婦目線で見た参議院探訪記」行って来ました! 国会議事堂無料見学ツアー

「主婦目線で見た参議院探訪記」
友人の「参議院を見学して、楽しかった」という話を聞き、調べてみると、開かれた国会議事堂ということがわかりました。見学ツアーに参加しましたのでご報告します。国政を司る最高機関、小学生以来の訪問です。主婦の目に映ったものは?
(衆議院の見学も別に実施しています)

国会議事堂 参議院/広報課

田岡彦了(たおか よしのり)さん
奥村佳美(おくむら よしみ)さん

所在地
〒100-0014 千代田区永田町1-7-1
電話
03-5521-7445(警務部傍聴参観係)
個人見学
平日9時~16時(土、日、祝日、年末年始、本会議中は休み)
利用料金
無料
参観順路
参観ロビー→参議院議場傍聴席→御休所→皇族室→中央広間→前庭
参議院ホームページ
http://www.sangiin.go.jp
見学ツアーホームページ
http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/bochou/kengaku.html

見学手続きは、予想以上に簡単でした

見学手続きは、予想以上に簡単でした 見学ガイドと記念スタンプ
見学ガイドと記念スタンプ

基本的には月曜日から金曜日の平日、午前9時から午後4時までの毎正時に開催されている見学ツアー(※本会議中など見学できないときもあるので、ホームページ(http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/bochou/kengaku.html )で詳細を必ず確認してください)。10人以下なら予約不要という手軽さ。参観受付で氏名など記入し、「参議院見学ガイド」のパンフレットを受け取ります。これが入館証の代わりになります。まず簡単な手荷物検査があって、およそ60分の見学が始まります。

参観ロビーは、マルチショールームのよう

参観ロビーは、マルチショールームのよう 参観ロビーにある複製の議席。記念撮影もできます
参観ロビーにある複製の議席。記念撮影もできます

エスカレーターで地下の参観ロビーへ。1,300人収容できる大広間で、少し自由時間があります。ここは院内で、唯一写真OKな場所。参議院の活動と歴史が学べる他、タッチパネルや記念スタンプ、天皇陛下の御椅子や貴族院時代の資料、雷で欠け落ちた外壁、視覚障害者用の議事堂模型などが展示されています。複製の議席に座って記念写真を撮っている人もいました。

本会議場の傍聴席で、説明を聞く!

本会議場の傍聴席で、説明を聞く! 議長席から見た本会議場。天井のステンドグラスが垣間見えます
(写真提供:参議院事務局)
議長席から見た本会議場。天井のステンドグラスが垣間見えます
(写真提供:参議院事務局)

80段の階段を上って3階の本会議場傍聴席に座ると、「はは〜ん、テレビ中継でお馴染みの議場ね」、ここで法律案や予算、条約などが審議され、私たちの暮らしにも関わってくると想像し、親近感が湧いてきました。設計では、特に防音・反響防止を考えて壁面には数多くの凹凸を付け、床は板張りの上にフエルト、さらに絨毯が敷かれています。全体的に木を使用し、彫刻や天井のステンドグラスなど素晴らしく、品格があり落ち着く空間でした。一見の価値あり!です。

「御休所」をはじめ工芸の技が至るところに

「御休所」をはじめ工芸の技が至るところに 2階から6階まで吹き抜けの中央広間は中央塔の真下にあります
(写真提供:参議院事務局)
2階から6階まで吹き抜けの中央広間は中央塔の真下にあります
(写真提供:参議院事務局)

次の「御休所(ごきゅうしょ)」まで、各政党の控え室を見ながら長い廊下を歩きます。廊下に敷かれた赤い絨毯は、議事堂内の総距離(階段含む)、なんと4.6キロメートルもあるそうです。

「御休所」は、議事堂の中で最も華麗な部屋。豪華絢爛な日本風の装飾にうっとり…。漆塗り、刺繍、大理石、螺鈿など、“工芸の粋”を堪能するには、もっと時間をかけて見ていたい気持ちでした。

「御休所前広間」のモザイク模様は、大理石の自然な色を生かして作られています。大勢の人が歩いて擦り減っても模様が消えないように、最初から約2センチ角の大理石を埋め込んでいると衛視(案内の方)さんの説明がありました。だからこの美しいモザイク模様が維持されているのですね。

「都道府県の木」の遊歩道を歩くと、ゴールです

「都道府県の木」の遊歩道を歩くと、ゴールです 前庭遊歩道と噴泉。昭和45年、議会開設80周年を記念して、「都道府県の木」が植えられました
(写真提供:参議院事務局)
前庭遊歩道と噴泉。昭和45年、議会開設80周年を記念して、「都道府県の木」が植えられました
(写真提供:参議院事務局)

「中央広間」は、天井までの高さが約33メートルあり、奈良法隆寺の五重の塔がちょうど入る大きさです。四隅に置かれた4つの台座に伊藤博文、大隈重信、板垣退助の銅像があり、4つ目の台座が無人なのは、「政治に完成はない、未完の象徴」という意味もあるといわれています。

中央広間から中庭を抜け、前庭遊歩道へ。各都道府県から寄贈された「都道府県の木」が植えられています。実は2本ずつ贈ってもらい、衆議院と参議院で対照的な位置に植樹されているそうですよ。東京の気候でも育ちやすい「代表的な樹木」で、「県木」ではないとのこと。議事堂建設以前から自生していた大銀杏も見応えがあります。みどりを愛でながら散策すると、議事堂の正面に出ます。これでツアーは終了です。

広報の方に聞く、参議院のエトセトラ

広報の方に聞く、参議院のエトセトラ ステンドグラス(上)はアメリカ、イギリス、ドイツ製、ポスト(左下)とドアノブ(右下)はアメリカ製
(写真提供:参議院事務局)
ステンドグラス(上)はアメリカ、イギリス、ドイツ製、ポスト(左下)とドアノブ(右下)はアメリカ製
(写真提供:参議院事務局)

見学ツアーを楽しんだあと、広報課の田岡さんと奥村さんに、お話を伺いました。「見学実施の目的」など、気になることからお聞きしました。
「参議院の見学は昭和11年から行っています。まだ貴族院の時代でした。目的は、政治をより身近に感じていただくためです。現在、年間で約32万人(男性17万人、女性15万人)が見学され、基本的に平日なので、60歳以上の方がほとんどですね。団体では、小、中、高校生の社会科見学や修学旅行が7割を占め、旅行社企画の社会見学が2.5割です」

 広報課の田岡さん(右奥)と奥村さん(右手前)。広報室にて
広報課の田岡さん(右奥)と奥村さん(右手前)。広報室にて

昭和11年というと現在の議事堂が完成した年。当初から見学ができたとは、嬉しい驚きですね。建物にまつわるエピソードなどがあれば教えてください。
「完成当時は日本一の高さ(地下1階、地上3階、高さ65m)を誇っていました。部屋数は450室あり、塔を中心に右側が参議院、左側が衆議院。国の建造物として、初めて設計図案を懸賞募集しました。装飾や材料は、できる限り国産の最高かつ最先端のものを使用しました。ステンドグラス、ポスト、ドアノブの3つだけは日本で調達できず、外国製を取り入れています。また、火災や地震に強くするため、地盤には4,300本ものコンクリート杭が打ち込まれていて、建物は鉄骨鉄筋コンクリート造りです」

 参議院別館のサービスロビーでお土産が買えます。限定商品や「アメノミックス 三本の矢」など、面白いネーミングの商品がいろいろ
参議院別館のサービスロビーでお土産が買えます。限定商品や「アメノミックス 三本の矢」など、面白いネーミングの商品がいろいろ

見学ツアーで、田岡さんおすすめの見どころを教えてください。
「全てです。あえて1つあげるなら本会議場ですね。特に外国の方が『美しい!』と驚き、感動されます。見学の他に、本会議の傍聴(先着順)もできるので、これらをきっかけに政治への感心を高めていただけましたら幸いです」

本日は、ありがとうございました。

サポータの取材後記

ハニー
小学時の修学旅行では暗くて古臭い建物という印象でした。今改めて見るとレトロでなぜか居心地が良い。建設当時の「日本人自身の手で、最高の知識と技術の粋を集め永久に残る堅固で優美なものを造る」、と言う熱い思いが伝わってきました。皆が自分たちの未来を力強く見上げていた大正という時代を感じ、一方で繊細で上質な職人気質も感じました。帰途、見事な秋空にそびえ立つ議事堂が頼もしくて眩しかった。
プラッシー
国会議事堂参観は、インテリアに興味のある主婦にとっても 見どころ満載でした。アール・デコ様式の影響を受けたイギリス製の郵便差、 伊藤若冲のモザイク画を彷彿とさせる大理石タイルの廊下、壁に施された彫刻や漆喰など、説明してくださったおかげで今まで知らなかったことを知る喜びを味わえました。感謝のうちに。

サポーター紹介