■桜の植物画家、太田洋愛(おおたようあい)
太田洋愛は愛知に生まれ、19歳で旧満州に渡り、
ハスで知られる大賀一郎博士に、その植物画の才能を見出され
日本における植物画の草分けとなりました。
太田の幼少期である1910年代は
大都市での百貨店の営業開始や、ラジオ放送、
雑誌の創刊などが盛んにおこなわれた華やかな時代。
一方、1920年代に入ると戦後の好景気から一転、
震災や恐慌など、苦しい時代に入ります。
まさにこのころ、太田は中国にわたっています。
浮き沈みの時代を経験したからこそ、
植物をめでる優しいまなざしや感性が
育まれたのかもしれません。
1965年(昭和40年)には
日本の桜・図鑑の出版を目的に、沖縄から千島まで、
毎年春の桜前線を追って、実に1万7千キロに及ぶ
桜を描く旅を始めます。
同44年には、飛騨高山の白川郷にて、新種・「太田桜」を発見。
まさに桜の植物画家と言える人生を送っています。
■企画展「桜」太田洋愛のまなざし イベント詳細
今回、東大泉の牧野記念庭園では
太田が描きためた桜、約230種類のなかから
154種類を選んだ桜花図譜で,解説は植物分類学者
大井次三郎が担当。
太田の桜を愛する気持ちが結晶したこの図譜の原画を
中心に桜の植物画100点余りを
ご遺族より特別に借用、展示されます。
繊細で優しいボタニカルアートのタッチと、
太田の息遣いから「春」を感じにお出かけしませんか?
日時:4月1日 (月) ~6月23日 (日)
企画展示:9時30分~16時30分
開園時間:9時~17時
場所:牧野記念庭園記念館(東大泉6-34-4)
アクセス:西武池袋線「大泉学園駅」南口より徒歩5分
料金:入場無料
お問合わせ:6904-6403 牧野記念庭園記念館
関連URL:http://www.makinoteien.jp/
休館日:毎週火曜日
(ただし、4月30日は開館、5月5日は休館)
*5月9日、10日は展示入れ替えのため、企画展示室は閉室になります。
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https://www.nerimakanko.jp/