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ヘルプカードのこと、多くの人に知ってほしい
~障害のある方や高齢者のお守り代わりに〜

取材日:平成30年1月18日 更新日:平成30年3月12日

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外見からはわからなくても、実は聴覚障害があったり、パニックや発作を起こすことがあったり…。区では障害のある方が外出時や緊急時、災害時に意思表示するツールとして、ヘルプカードを配布しています。高齢者の利用も可能なヘルプカードとはどんな役割があって、どんな使い方をするのか、また提示された人はどのように対応したらよいのかなど、お話を伺ってきました。
管理元:練馬区福祉部障害者施策推進課
管理係長:齋藤 敦(さいとう あつし)さん
担当:鎌田 正嗣(かまた まさつぐ)さん
■電話:03-5984-4598
■ホームページ:http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/shogai/helpka-do.html

ヘルプカードは、どんなもの?

 ヘルプカードの配布をしている、練馬区福祉部障害者施策推進課の管理係長の齋藤さんと担当の鎌田さんに、ヘルプカードの目的や効果についてお話を伺いました。

 「以前から練馬区や各自治体でも、障害のある方が日常の困りごと、または災害時や緊急時などに利用できるツールを作りたい、といった動きがありました。都内で統一した標準様式が策定され、練馬区ではねり丸をデザインに加え、平成26年7月からヘルプカードの配布を始めました。共通の仕様でカードの存在が広く一般に知られるようになれば、手助けをする人もしやすくなります」

 ヘルプカードは名刺やクレジットカードと同じ大きさの仕様で、裏面には「ご協力をお願いします!」と手助けをする方へのメッセージが書かれています。カードは二つ折で、中面には所有者の氏名や連絡先、配慮してほしいことを書き込めるようになっています。

 「カードは、水をはじき、使い続けても汚れにくく破れにくい素材を使用しています。また、カードと一緒にお渡しするカードケースには蓄光シールを貼ってあるので、カバンの中や暗いところなどでも目立つんですよ」

 ヘルプカードはどのような場面で利用できますか?

 「例えば、福祉作業所にバスや電車で通う知的障害者の方が、乗り過ごしたり迷ったりした時、福祉作業所の連絡先を明記したカードを持っていれば、それを見せられた周囲の人は、障害のある方の手助けをしたり、施設や家族に連絡を取ることができます」

 ヘルプカードの認知度が高まれば、困っている方を手助けできる場面が増えそうですね。

手助けを受けたい方、それぞれの意思を尊重

 ヘルプカードを持つには、何か条件などがあるのでしょうか。

 「障害者手帳の有無を問わず、希望する方にはどなたにでも配布しています。配布場所は、練馬区内の総合福祉事務所や保健相談所、障害者地域生活支援センターの他、障害者フェスティバルなどのイベントでも配布。これまでに約1万枚を配布しています」

 使い方について教えてください。

 「その方に合った使い方を尊重しており、自由に記入してもらってかまいません。障害や病気の状況によって手助けしてほしいこともさまざまですから、『何かあればここに連絡してほしい』『耳が不自由なので筆談でお願いしたい』『簡単な言葉で説明してもらえればわかります』など、多岐に渡ります」

 携帯方法はどのようにされているのでしょう。

 「カバンの外に付けて明示する方もいれば、万が一の時にさっと取り出せるようにお財布や定期入れなどにしまっている方もいますね」

 ヘルプカードについて2種類のチラシを作成し、配布しているとのこと。障害のある方などに利用を促すためのチラシと、一般の方にヘルプカードを知ってもらい、手助けをお願いするためのチラシです。一般向けでは、日常生活の中で困りごとが起こった時や緊急時、災害時での手助けの事例を挙げ、適切な対応を促しています。

東京都が発行する「ヘルプマーク」もある

 実はヘルプカードの他に、障害のある方に限らず、援助や配慮を必要としている方に東京都が配布している「ヘルプマーク」も存在します。赤地に、白抜きの十字とハートのマークが描かれているものです。ヘルプカードと混同してしまうことはありませんか。

 「練馬区の窓口にヘルプマークを取りに来られる方もいますが、私たちとしてはどちらがどうということではなく、それぞれの利用目的などによりお使いいただければ、と考えています。ヘルプマークには書き込みはできませんが、ヘルプカードは書き込みができるので、具体的な助け合いがスムーズに進むのではないかと思います」

持っていて安心、高齢者の利用も歓迎です

 ここまでは、障害のある方を対象としたお話を伺ってきましたが、ヘルプカードの高齢者の利用も増えているのでしょうか。

 「ヘルプカードは障害のある方向けに作成されたものですが、高齢者の方でもヘルプカードを持つことで、その方や周りの方の安心が広がるのであれば、どんどん使っていただきたいと思います。例えば、認知症の徘徊などでもカードを所持していれば本人も家族も安心ですね。地域活動の中での配布も推奨していますので、障害者施策推進課に問い合わせていただければ、ヘルプカードとカードケース、使用案内チラシをご用意いたします」

 ヘルプカードを知り、利用することで、共助の可能性が広がり、安心して外出できるようになるのではないでしょうか。

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富士男

恥ずかしながら「ヘルプカードって何?」が、取材のスタートラインでした。障害領域も拡がっているようですが、超高齢社会、ストレス多重時代を迎えた近年、精神障害の方も増えているそうです。全国的に高齢化が進み、認知症の方の徘徊、行方不明などが、ご家族や介護者の方々の悩みの種で諸策を検討されています。ヘルプカードは障害のある方限定でなく、高齢者や妊婦の方なども利用できるとのことですので、ぜひとも活用していただければと思います。人にやさしいまちづくりとして、高齢者仲間はもちろん、子・孫世代にもヘルプカードの啓発啓蒙活動を微力ながら続けていきたいと考えております。

あさぎり

「困ったら助けて」⇔「困っていたら助ける」…人と人とのつながりの原点ですね。練馬区が発行するヘルプカード、今回のインタビューでこのシステムを初めて知りました。自分自身も高齢者の仲間入りをし、人に助けていただく年代です。ヘルプカードの情報はホームページや区の施設で取得できますが、もっと多くの施設にチラシなどが常備され、多くの方々が手にできるようにしていただければ、と感じました。

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福祉部障害者施策推進課の齋藤さん(左)と鎌田さん(右)に、お話を聞きました

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練馬区版ヘルプカードのおもて面。東京都全域で利用できます

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練馬区版ヘルプカードの裏面

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練馬区版ヘルプカードの中面。いざ助けがほしい時に、記入しておいた文字を示して周囲の人に伝えます

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利用者に向けたチラシ

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一般の方向けのチラシ

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東京都が配布している「ヘルプマーク」

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サポーターの取材の様子