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旬の地元野菜が手に入る「ねりマルシェ」が人気!
〜農家さんが販売するので、交流も楽しい〜

取材日:平成29年8月25日 更新日:平成29年10月25日

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マルシェとはフランス語で市場(いちば)のこと。練馬区では平成27年度から区の支援により農業者などが主催するマルシェがスタート! その名も「ねりマルシェ」。昨年度は、区が主催するもの以外にも区内各所で9団体、のべ23回開催しました。生産者から直に野菜や加工品を買いながら、コミュニケーションもとれる各マルシェの特徴や魅力について取材してきました。
練馬区 都市農業担当部 都市農業課 農業振興係 
島崎 隆(しまざき たかし)さん
岩本 真由子(いわもと まゆこ)さん
■所在地:練馬区豊玉北6-12-1
■電話:03-5984-1403
■ ホームページ:http://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/nogyo/nerimarushe.html

都市でありながら農業が盛んな練馬区

 東京23区内にある農地面積の約4割を占めている練馬区。最近、区内で様々なマルシェが開催されているのを目にするようになりました。なんだか気になる! ということで、練馬区の都市農業課 農業振興係の島崎さんと岩本さんにお話を伺いました。

 「区では、『農のある暮らし』を楽しめる街として、様々な農体験を支援しています。例えば、野菜や果実の収穫体験、区民農園・市民農園、農業体験農園、農の学校、ブルーベリーなどの観光農園…。そのひとつとして、平成27年度から区がマルシェの支援を開始しました。区民の方に、新鮮な地元の農産物や加工品を気軽に手にとっていただく機会を増やすことを目的としています」

 そんな背景もあって、区内各地で様々なマルシェを開催するようになったんですね!

「ねりマルシェ」の魅力は、新鮮&コミュニケーション

 「練馬区のマルシェは、大きく2つに分けられます。ひとつは農家さんが主催するマルシェ。もうひとつは、若手の農家さんを中心とした実行委員と練馬区が共催で開催するマルシェです。区では、その両方を総称して『ねりマルシェ』と呼んでいます」

 覚えやすくて語呂がいいネーミングですね。都内各地でもマルシェは盛んに行われていますが、「ねりマルシェ」の特徴などがあれば教えてください。

 「都心などのマルシェは生産者と販売者が別の場合も多いのですが、ねりマルシェは生産者が直接販売しています。地元で生産してマルシェを開催できる、その魅力は大きいと思います。生産者である農家さんは旬にこだわり、『新鮮でおいしいものを食べてほしい!』という思いにあふれていますから、対面でお客様の生の声が聞ける良い機会です。また、お客様にとっては生産者の顔が見える安心感があり、さらに生産者同士のネットワークもどんどん広がっています」

 実際、「生産者から『この野菜はこうやって食べるとおいしいですよ』など、直接教えてもらってうれしかった」などの声がお客様から聞かれるそうです。地産地消はもちろんのこと、コミュニケーションで多方面に広がりがあることが、「ねりマルシェ」の魅力ですね!

野菜だけじゃない、農産物を加工した商品も!

 「ねりマルシェ」では、どんなものが販売されているのでしょうか。

 「野菜とひとことで言っても、農家さんによっては珍しい野菜も販売しています。例えば、中まで赤い大根や、フルティカという品種のトマトなど。野菜ばかりでなく、地元の農産物を使用した加工品や地元で製造された商品も! マルシェによって取り扱う商品は違いますが、クッキーやお惣菜、麦茶、アイス、練馬野菜餃子、ブルーベリーを使った発泡酒、ワイン…、花の苗などもあってバラエティー豊かです」

 ブースをひとつずつじっくり見て回りたくなりますね。会場の様子はどんな感じでしょうか。

 「それぞれに来場者に楽しんでいただく工夫をしていますが、農家さんで歌が好きな方がいて、マルシェの会場でミニライブを開催したということもありました」

「ねりマルシェ」はそれぞれが個性的!

 どんなマルシェが開催されているのでしょうか。

 「様々なマルシェが開催されていますので、すべては紹介しきれませんが、例えば『ネリマナイトマルシェ』は、昼間に開催されるマルシェが多いなか、仕事帰りの方も立ち寄れるように夕方から夜にかけて開催されています。会場は練馬駅近くのココネリ3階なのでアクセスも良く、約2年半が過ぎリピーターのお客様も増えています」

 「あと『ねりまde女子マルシェ』も特徴的ですね。実行委員の全員が女性の農家さんで、赤いスカーフとミニエプロンがユニフォーム、ブースの作りもミニフラッグを取り付けたりと、女性ならではの目線で雰囲気を作り上げています。女性が持ち帰りやすいように、高齢者でも食べ切りやすいようにと、あえて小さい大根を作って販売するというのも女性ならではの発想だと思います」

 「ねりマルシェ」の最新情報は、区報や区のホームページで紹介されています。また、各団体の作ったチラシやSNSなどでも告知されているとのこと。

 「新規で『ねりマルシェ』に参加したいという団体もあるので、今後もマルシェの数は増えていくと思いますよ! 開催は週末がほとんどですから、ぜひいろいろなマルシェに足を運んでみてください」

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鷹山公

ねりマルシェは、市場本来の姿である「生産する人々」と「買う人々」が直接交流し、新たな食文化の創造と食に関する情報の受発信ができる「場」となっているようです。いつもの街で、生産者の顔が見える野菜や果物を通じて、思いがけないものや人に出会える場所。作り手と話し、作り手やその地域とつながる「場」として活用されてみてはいかがでしょうか? お近くで開催される時は、ぜひ出かけてみてください。

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区がマルシェの支援体制に力を入れていると話す、都市農業課の島崎さん(左)と岩本さん(右)

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平成つつじ公園で開催された「ねりマルシェ」の様子。練馬の野菜はもちろん、江戸東京野菜や花、加工品なども販売されました
(写真提供:練馬区都市農業課)

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ネリマナイトマルシェの様子。29年度は、毎月(7、9月を除く)第3金曜日の15時~20時に開催

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夏と秋の収穫シーズンに合わせてマルシェも多く開催されます。秋野菜を販売しているナイトマルシェの様子

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「ねりまde女子マルシェ」の様子。会場は平成つつじ公園。ブースの作りも女性らしさが目立ちます

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「ねりまde女子マルシェ」の様子。単なる売り買いの場だけでなく、コミュニケーションの場となるように広げていきたいと、主催者は話します

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天候に左右されないアトリウムで、ゆったり気分で地元野菜を買える「高松マルシェinホテルカデンツァ光が丘」
(写真提供:練馬区都市農業課)

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サポーターさんが農業体験農園で野菜作りをしていることもあって、会話が弾んだ取材となりました