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元気なうちに、かかりつけ医を見つけよう!
~練馬区医師会に取材しました~

取材日:平成28年11月8日 更新日:平成28年12月26日

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練馬区では平成25年度から、地域医療、在宅療養を推進しています。病院が足りない今、在宅でも診てくれるかかりつけ医がいるかどうかは重要な問題。練馬区医師会館に伺い、かかりつけ医の必要性についてお聞きしました。
一般社団法人 練馬区医師会 医療情報部
担当理事 忽滑谷 雅孝(ぬかりや まさたか)医師
■ 所在地:練馬区高野台2-23-20
■ 電話:03-3997-0121(練馬区医師会 医療連携センター)
■ 時間:月曜日~金曜日 9時~17時(土曜日は12時まで)
■ URL:http://www.nerima-med.or.jp/

かかりつけ医=普段かかっている先生

 日頃から医療について相談をしたり、必要な時には専門の医療機関を紹介してもらえたり、頼りになる存在のかかりつけ医。実は、かかりつけ医の定義や制度は特に定められていないそうです。練馬区医師会の医療情報部担当理事の忽滑谷雅孝医師にお話を伺いました。

 「医者の側からは言えませんが、患者さんが『この先生は私のかかりつけ医』と言えばそうなります。普段かかっている先生=かかりつけ医と考えていいと思いますよ」

 「かかりつけ医は1人とは限りません。風邪のときは内科医、腰が痛いなら整形外科医など、症状によってかかりつけ医を持つことができます」

 紹介状(診療情報提供書)のしくみや初診料などについて、教えてください。

 「紹介状は、健康保険の自己負担が1割の方なら250円です。医療費は紹介状があってもなくても同様にかかりますが、紹介状なしに大病院を受診する場合は、選定療養費(*)がかかります」

(*)選定療養費…「初期の治療は地域の医院・診療所などで行い、高度・専門医療は、病院(200床以上)で行う」という、医療機関の機能分担を推進とした厚生労働省が制定した制度です。紹介状がなければ初診時に5,000円(税別)がかかります。ただし、緊急の場合(救急車での搬送)などはかかりません。

 さらに紹介状があれば、大病院で何科にかかればいいのか迷わない、待ち時間が軽減される、今までの検査や治療の様子が記入されているので、同じ検査をしないで済むなど、さまざまなメリットがあります。

かかりつけ医の見つけ方は、 口コミがおすすめ

 忽滑谷医師によれば、かかりつけ医を探す一番いい方法は、やはり口コミだということです。また、練馬区医師会のホームページで検索したり、医療連携センターへ直接電話したりする方法もあります。

 「相性ばかりは、会ってみないとわかりません。医療機関に行く機会がない元気な方でも、健康診断やがん検診、予防接種などを近所のクリニックで積極的に受けて、いろいろな先生と会っておくことをおすすめします」

 困ってから探すのではなく、頼れるかかりつけ医を日頃から見つけておきたいですね。

在宅医療とかかりつけ医

 寝たきりや介護が必要な状態になった際、頼りになるのは往診してくれるかかりつけ医。現在、練馬区で在宅診療ができる先生は比較的若い先生が多いとのこと。公表はしていませんが、「かかりつけの患者さんなら、往診に対応してくれる先生はたくさんいる」ということです。お探しの場合は、医療連携センターにお電話で相談してください。

 「介護保険の認定申請時の意見書もかかりつけ医が記入します。長年診てきた患者さんとそうでない患者さんでは、情報量に差があります。やはり情報がなくては書けないものです」

 もともと病床数が少ない練馬区。「人生の最期は自宅で」と思う人は多く、平成25年度の調査では、高齢者の3割が「最期は自宅で過ごしたい」と答えているとのことでした。

 練馬区の地域医療課では、「練馬区の地域を、練馬・光が丘・石神井・大泉の4ブロックに分け、退院する時にスムーズに在宅医療に結びつくような連携事業を推進しています。在宅医療と、それを支えるかかりつけ医のポジショニングが、今後はますます重要になってきます」ということでした。

かかりつけ薬局のポイントはジェネリック医薬品

 最近は、「かかりつけ薬局」や「かかりつけ薬剤師」という言葉も耳にします。同じ薬局だと、患者さんの状態を把握しやすいメリットもありますが、おくすり手帳があればどこの薬局でもよさそうですが…?

 「問題はジェネリック医薬品です。会社が違うと、主成分は同じでも他の成分が違い、体質が合わないと副作用が起こる場合もありますし、値段も違います。在庫を置いているジェネリック医薬品は薬局によって違うので、同じ薬局の利用をおすすめします」

 かかりつけ医はもちろん、かかりつけ薬局も、相談できる関係が安心だということがよくわかりました。ありがとうございました。

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風のハズバンド

医師会の先生方はもちろん、練馬区の関係者の皆様からもご意見をいただきありがとうございました。かかりつけ医を探して決めておくことは、非常に重要であることを認識しました。これらにより医療費を適切化できるよう願っています。

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高齢世代の在宅医療、そして在宅介護へのニーズが高まってきています。「かかりつけ医」に対して、医師会と行政による制度化に向けた取り組み、充実した研修の取り組みなどがわかりました。関係者の皆様の展望に安堵の念を強く抱いた次第です。

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わかりやすく説明してくださった忽滑谷医師。ご自身も区内で開業医をされています

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「紹介状なし」で大病院を受診すると特別の料金がかかります
政府広報オンライン」より転載)

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サポーター(左側)の取材の様子

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練馬区医師会館には、「医療連携センター」「医療健診センター」などが併設されています

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練馬区医師会ホームページのコンテンツに、「かかりつけ医について」の項目があります

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取材にご協力いただいた方々。(左から)忽滑谷医師、医療連携センター係長の南部由香さん、練馬区医師会事務次長の坂口雅己さん

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東京都医師会のホームページ
「賢い患者さんのお医者さん選び」のなかで「かかりつけ医」について、1.近くにいる、2.どんな病気でも診る、3.いつでも診る、4.病状を説明する、5.必要なときにふさわしい医師を紹介する、と説明しています