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「四季の香ローズガーデン」がオープンしました!
〜バラの香りを楽しむ庭〜

取材日:平成28年5月12日 更新日:平成28年5月25日

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全国的にも珍しいという「バラの香り」をテーマにしたローズガーデンが、5月3日、光が丘四季の香公園に開園しました。バラはもちろんのこと、年間を通して様々な花を楽しめるナチュラルガーデンとして設計されています。練馬区の新しいスポットになること間違いなし!バラ真っ盛りのローズガーデンを取材してきました。
練馬区 環境部 みどり推進課 花とみどりの相談所
所長:川床 浩(かわとこ ひろし)さん
担当:成瀬 美奈子(なるせ みなこ)さん
チーフガーデナー:忽滑谷 史記(ぬかりや ふみのり)さん
■ 住所 練馬区光が丘5-2-6(四季の香公園内)
■ 電話 03-3976-9402
 ※四季の香ローズガーデンについてのお問い合わせは 03-6904-2061(管理運営委託者:第一園芸株式会社)
■ 開園時間 9時〜17時
■ 休園日 火曜(祝休日の場合は開園し、その直後の祝休日でない日を休園)、年末年始
■ URL http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/fukei/sodan/ro-zuga-den.html

都内有数のバラの名所

 四季の香公園は、光が丘駅から歩いて5分ほど。三角屋根の「花とみどりの相談所」のすぐ横に、約1300㎡の「四季の香(かおり)ローズガーデン」が広がります。かつて温室植物園があった場所です。約180種がそろうバラの苗は、まだそれほど大きくはありませんが、ローズガーデン全体がほのかな甘いバラの香りに包まれており、ここへ来ると「香り」がテーマであることを実感できるはず。

 また、平成27年度の環境省主催「みどり香るまちづくり」企画コンテストにおいて「におい・かおり環境協会賞」を受賞したお墨付きのガーデン。区内にこんな素晴らしいスポットができたことは誇らしいですね!

 なぜこの場所に開園することになったのでしょうか。
 「光が丘一帯が米軍から返還され、昭和60年に開園した四季の香公園内にはバラ園があり、今もなお人気です。“四季の香”といえば“バラ”というイメージが定着していたので、作るならここと決めていました」と、所長の川床さん。

専属ガーデナーに聞く“香り”の楽しみ方

 ローズガーデン内には、ダマスク、スパイシー、ミルラ、フルーティー、ブルー、ティーの6種類の香りごとにバラが植栽されています。今までバラの香りの分類まで意識することはありませんでしたが、香水のような甘い香り、桃のような果実の香り、すっきりしたすがすがしい香り…など、気を付けて香りを嗅いでみると、違いがよくわかりました。

 忽滑谷さんは、専属ガーデナーとして「花とみどりの相談所」に常駐するバラの専門家。香りの楽しみ方を教えてもらいました。
 「バラの香りは拡散するタイプではないので、ひとつひとつ近付いて香りを楽しんでみてください。花が開き始める時がいちばんよく香るので、午前中がお勧めです」

 では、どうして香りの違いが生まれるのでしょうか。
 「いろいろな種類の香り成分があり、品種によって成分の種類やバランスが異なるためです。基本的には花弁の付け根の部分から香ります。バラの中には、ほとんど香りのない品種もありますが、ローズガーデンでは香りに特徴のあるバラを集めました。」

 香りについて少しでも勉強すると、バラの楽しみ方の幅が広がることが実感できました。

シニアや周辺住民にも優しい

 実は、シニアや車いすの方などにも配慮されたバリアフリー設計であることも見逃せないポイント。取材の日も、車いすのシニアの方たちが、園内をゆったりと回りながらバラを楽しまれていました。

 「園内で車いす同士がすれ違えるように、道幅を広めに作ってあります。また、花壇の段差を低くして、小さなお子さんや車いすの方でも花が見やすいように配慮してあるんですよ」と、川床さん。段差もないので、ベビーカーや杖を使う人にとっても優しい設計なんですね。

 また、バラといえば病気や害虫が付きものですが、住宅街の中にあるため、低農薬で育てているそうです。周辺の環境にも配慮された優しい設計に、作り手の皆さんの細やかな思いやりを感じることができました。

ローズガーデンへの思い

 そんな素敵なローズガーデン設計に関われたことをどう感じているか、素直な思いを語っていただきました。
 「新しくオリジナリティあふれる仕事も多く、世界を代表するバラや珍しい品種までそろっているので、とてもやりがいを感じています」(忽滑谷さん) 
 「予想以上に入場者が増え、訪れる方々に喜んでいただけて、こんなうれしい仕事はないです。広く愛していただき、みんなで育てていきたいですね」(川床さん)
 「個人的にはブルーの香りが大好きです。女性に人気の香りなんですよ」(成瀬さん)

 ここでは紹介しきれませんが、ほかにも「世界のバラ会議」で選ばれた歴代の殿堂入りのバラや、西洋と東洋のバラが出会い、交配種ができたことによってバラの種類が広がっていった歴史など、ローズガーデンにはバラの魅力が詰まっています。今が花の最盛期ですが、四季咲きの品種もありますので、ぜひ足を運んでみてください!
 今後のイベントや企画は区報やチラシなどで情報発信されるそうなので、こちらも楽しみですね。

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5月3日開園の「四季の香ローズガーデン」。5月中旬〜下旬にかけて最盛期です。もう一度、香りのいい午前中に伺いたいです。植栽も、香りのカテゴリで分ける、西洋と東洋で分けるなど、オリジナルな工夫がいっぱい。美と香りの新たな練馬のパワースポット。みなさんもぜひ一度行ってみてください。運営するスタッフの皆さんも、優しくてステキな方ばかり。丁寧なご説明ありがとうございました。

かぐや姫

丹精込めて育てられた約180品種のバラが咲き乱れ、保育園児から車いすの高齢の方まで、多くの人が花と香りを楽しんでいました。香りに主眼を置いてバラや花々が植えられているというオリジナリティが見事に体現されています。特に感銘を受けたのは、この庭園に注がれるスタッフの方々の愛情と熱意です。ガーデナーの方の「バラを育てるのが好き」というお言葉通り愛情たっぷりに育てられ、温かく心が癒される庭園で、来園されている皆さんが優しい表情になっていたのが印象的でした。

れんげそう

ユニークで素晴らしい企画ですし、有能な企画者とガーデナーあってのことと、練馬区の底力に感服します。都心に向かいがちな若い区民の関心が、区内に向かう名所のひとつになるのではないかと思います。ただ、高齢者が座ってバラを眺め、くつろいだ時を過ごすベンチがもっとあるとよいと思います。車いすに対する配慮はあるけれど、自立してはいてもいろいろ困難になってきている高齢者への配慮もほしいと、あえて提案させていただきます。

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バラをこよなく愛するチーフガーデナーの忽滑谷さん。バラについての質問や相談に対応してくれる心強い存在です

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ローズガーデン入り口ではバラが来園者をお出迎え♪

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入り口の園内のマップではテーマごとにゾーン分けされており、園内がわかりやすく案内されています

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水を張った皿にバラの花が浮かべられ手に取って香りを楽しめるよう工夫されています

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忽滑谷さん(左端)、所長の川床さん(左から2人目)、成瀬さん(左から3人目)に話を聞くサポーターの皆さん

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四季を通じていつでも花が楽しめる設計のナチュラルガーデン。園内にはかわいい動物たちのオブジェも隠れていますよ!

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5月3日の開園日には地域住民を中心に2,000人を超す来園者がありました

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四季の香公園内の既存のバラ園では大ぶりのバラ各種が満開