サポーター体験記

シニア向けパソコン教室を訪ねる

今回取材したのは...

パソコン塾「いきいきネットの会」
パソコン塾のようす

先生も生徒もシニア世代です

 練馬区には現在60歳以上の区民を対象とした高齢者センターが3ヶ所(豊玉、光が丘、関)あります。豊玉高齢者センターでは健康、学習、コミュニケーション等を重視した体操、料理、音楽、パソコン、英会話など楽しく学べる教室がたくさん開講されています。
 今回取り上げる「パソコン塾」は、毎週金曜日の13:30〜16:00、全12回に渡って行われるパソコン中級講座です。内容はワード、エクセル、電子メール、インターネット、デジカメなど多岐にわたります。
 センターには常時使用できるパソコンが8台設置されており、これを使って年間3回の講座を開講しています。受講資格は60歳以上のパソコン入力経験者、またはこのセンターの「初級者パソコン講習会」修了者になります。
 募集・選抜はセンターの方で行いますが、毎回の応募はどんどんと増え、現在では8倍をこえる難関ともなっています。そんな人気の高いパソコン塾の実態を取材しました。

 パソコン塾は、平成19年(2007年)8月にシニア世代の3人で立ち上げた「いきいきネットの会」によって運営されています。パソコンを通じて社会から隔離しがちな高齢者を社会につなぐ絆にしようと活動を始め、現在では7人の会員で活動しています。
 発足以来毎年3回ずつパソコン塾を開講し、現在8回目を開催中。平成21年1月からは請われて聖書キリスト教東京教会で障害者を対象に毎週1回パソコン教室も開催しています。
 取材した2月12日は全12回の10回目でインターネットの活用がテーマでした(国立西洋美術館訪問、世界遺産めぐり、ネットショッピング、目的地までの乗物時刻etc)。居ながらにして国立西洋美術館を訪問、世界の名画を鑑賞。また、世界遺産もながめることができました。ネットショッピングも楽しみます。待ち合わせのための乗り物の乗継時間も時刻表なしで簡単です。本当に便利なんです。
 今日の教室ではインターネットの素晴らしさを十分に堪能させていただきました。

シニアにおススメできるポイント!

 パソコン塾では教えている方も教えられている方もシニア世代。先生たちの言われる「『パソコンは習うより慣れろ』ですから教わったことを忘れてもいいんですよ」の言葉が生徒に大きな安心感とやる気を起こさせてくれます。
 講義はゆっくりと進み、分からなくなったり、つまずいたりするとアシスタントの先生が付いていて教えてくれます。それでも自信のないときは土曜日に来て教わります。こんなことが無料でサービスされるのも地元のボランティアあってのことと感謝。高齢者であることをうれしく思うときです。
 60歳過ぎて増えてきた学校時代の同窓会、連絡するのに電話やハガキでは不便なこともパソコンを使えばスムースにいきます。メールだと直接本人につながるので、電話のように相手の家族とのやりとりに気を使うこともありません。遠く離れた子どもや孫とも写真を添付して交換することもできます。パソコンを活用したセカンドライフ、想像するだけでも楽しいですね。

直撃インタビュー

インタビューのようす

インタビュー「パソコンは習うより慣れろ」

パソコン塾の先生に聞きました(担当:Y・K、ほっと)

サポーター:指導する上で留意している点はありますか?
先生:とにかく辛抱強く繰り返しくりかえしお教えすることを心がけています。生徒さんには、いつも「忘れてもいいですよ〜」と言ってるんですよ(笑)。パソコンは「習うより慣れる」ことが重要ですし、とにかく楽しいと感じてもらうことが、重要だと思っています。
テキストは必要な所のみ簡潔に工夫して配布していますが、3ヶ月12回の体験だけでは、完全に理解することはむずかしいと思います。都合のつくスタッフが金曜日以外にもセンターに来て受講生の質問に応えるようにはしているので、お気軽にお声掛けくださいね。
サポーター:講師はどんなことに気配りされてますか?
先生:生徒さんはシニアの方ですから言葉遣いには特に気をつけています。疑問、質問にも丁寧に対応するよう心がけています。
サポーター:パソコン塾の講師の先生方はどんな人ですか?
先生:教えることが好きな人、喜んでもらえるのが嬉しいという人でしょうか。

パソコン塾の生徒に聞きました(担当:すずしろ、ネリマッコ)

サポーター:パソコン塾参加のきっかけは?
生徒A:センターの健康講座に呼び出されて来てみたら皆さん楽しそうにやってるので応募しました。
生徒B:センターの年賀状作成講座でパソコンに魅せられました。
生徒C:センターのハーモニカ健康クラブに通っていた主人に勧められて。
生徒D:コーラスに通っていて、ロビーでの教室に関心がありました。
サポーター:パソコンの活用状況は?
生徒A:メールの便利さです。高校の同窓会の調整や案内が簡単にできます。電話だと奥様と話すことになるので・・・。
生徒B:ワードでボランティア活動の機関紙を作ろうとしてます。
生徒C:自分の名刺が持ちたくて作ってみました。
生徒D:家計簿をパソコンでつけています。
サポーター:パソコン塾での波及効果は?
生徒A:教室での友だちだけでなく、センターに来ることで友だちが増えました。
生徒B:パソコンを通じて働き盛りの子どもたちとも共通の話題をもてるようになりました。
サポーター:これからパソコンを習いたい人へのアドバイス
生徒A:パソコンを持っていなくとも大丈夫、ここに来て練習できます。
生徒B:先生も高齢者で優しく教えてくれます。わからなくて置いてきぼりにされることはありません。


取引先データ

パソコン塾「生き生きネットの会」

■日程と内容
4月〜6月、8月〜10月、12月〜2月の毎週金曜日(全12回)
オリエンテーション0.5回、ワード4.5回、エクセル2回、電子メール1回、インターネット2回、デジカメ2回
■時間
13:30〜16:00
■場所
豊玉高齢者センター1階 情報発信・収集コーナー
■内容のレベル
初心者レベルから少しレベルアップした内容。
インターネットや電子メールの基本を習得し、簡単な文章の入力のできる方を対象としています。
■定員
8名(抽選)
■費用
無料

取材後記

Y・K

 パソコン塾の授業料・テキスト代は無料です。運営費は先生方の持ち出しだそうです。どうしてですかとの問いに「教えることが楽しい、喜んでもらえることが嬉しい」とのご返事でした。
 人間は笑う時(楽しい、喜びを感じて)、泣く時(悲しい、痛い)にストレスを追い払って「脳内リセット」(日本医科大学名誉教授 吉野槇一先生の研究)をするそうです。この現象(笑う泣く)は、病気にかかりにくくするそうです。このパソコン塾は単なるパソコン教室ではなくパソコンを通じて人との触れ合いをエンジョイしているのではないかと思え、清々しい気持ちでセンターをあとにしました。この会は「いのちのネットの会」とも思えました。

すずしろ

 パソコン教室の会場は豊玉高齢者センター入口近くのオープンスペースです。他の目的で来館し、たまたまパソコン講座の風景を見て関心をもち応募して受講した人が、今度は来館者に聞かれて受講を勧める…といったつながりが生まれています。
 この教室の一番の魅力は講師が同年代であること。まったくの初心者でもペースに合わせてゆっくり、じっくり教えてもらえるし、わからないことは個別に相談にのってもらえます。最初はついていけるか心配だった人も3ヶ月のコースが終わるころにはメールを始めたり、自分の名刺を作ったり。この先のコースも作ってほしいという意見も出ていました。
 ここではパソコン操作ができるようになるだけではなく、人間関係の輪も広がります。「まずは出てくること」という生徒さんの言葉が印象的でした。

ほっと

 ワード(文章打ち)、エクセル(表計算)、インターネット、メール(駅探索・地図・買い物)等美しく楽しい世界が家に居ながらにしてパソコンで広がり、とっても便利だと思いました。
 パソコンがいじれることにより、今までとは違うもう一つの人生や活動の場がひらけそうですね。
 パソコン講師の仲間になれる方も学びたい受講生も歓迎とのこと!!
 シニアだから持てる沢山の時間をパソコンで!!脳トレ!!

ネリマッコ

 60歳以上の人にパソコンライフを楽しんでもらおうとシニア世代が始めたボランティアのパソコン塾。今日の勉強はインターネット。国立西洋美術館の世界名画鑑賞、NHK世界遺産の全場面集、ネットショッピング、どこにでも計画的に行ける乗物検索等々のインターネットのいろいろな威力に受講生から驚きの声があがりました。教える人、教わる人が一体となって和気あいあいです。パソコン塾の雰囲気から競争率8倍の人気の程がよくわかりました。
 パソコンと仲良くしないと生きにくくなった現在、現役時代に鳴らしたパソコンの腕前の持ち主はパソコンに不慣れなシニア世代にぜひ伝授してください。あなたの出番です。私は受講したくて何回でも申し込みます。

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